大阪府書店商業組合9月期理事会報告


日時 9月11日(土) 午後2時
場所 大阪府書店商業組合会議室
日本図書普及(株)専務取締役・佐藤堅太郎氏から、平成17年秋実施「図書券発行停止、全国完全図書カード化」について詳細説明があった。
その要旨。
@ 初期に導入したタムラ電機製の読取り機は、カード処理に時間がかかり過ぎるので、順次取替え中である。近い将来、全面的に松下製の高性能機を導入する。
A 図書カード全国展開の前提として、組合加盟全店に読取り機を導入することを最優先する。
B 製造コストが高いのが難点であるが、図書カード普及のため「500円カード」を全国展開する。
以下、各理事からの質問に答える。

@ 絵柄が多すぎる。顧客ニーズに合わせて仕入れると過剰在庫になる。
  古い絵柄は新しい絵柄と交換して欲しい。
(答え)各取次の対応については把握していないが、日本図書普及(株)は原則として交換を容認している。

A支店閉鎖した時、そこにある読取り機の下取りを依頼したら、「本店にある読取り機の3万円の保証金は返還するが、支店で買い取った読取り機の残存価格の返金には応じられない」と返答があった。その対応はおかしいのではないか。
(答え)事実関係を把握していないので確認してから回答する。

B 図書券の引き換え率を非組合員書店と差別化できないか。
(答え)公取委の指導でできない。それに替わるものとして日書連の「書店くじ」の経費のうちのいくらかを寄付している。

C 図書カードに切り替わった場合、取次の引き換え手数料は不要となるのであるから、その分書店の取り分を増額できないか。図書券にある釣銭補助金の分を図書カードの引き換え率アップの原資にできないか。
(答え)図書券の引き換え期間の制限がないから、何時までも無制限に回収に応じることになるのでコスト計算が難しい。

D 一法人2台目の導入金額が高すぎる。もっと安くしないと普及しない。
(答え)上記に同じく、原資をひねり出すのが難しい。検討課題。
E 券とカードの並存はできないか。
(答え)コスト的にあわない。
F 安い読取り機の導入時期を明確にして欲しい。
(答え)来年早々にはその時期を発表できるようにしたい。

G 読み取りに時間がかかっても安い器械なら導入する店があるかもしれない。
 中古機の流通体制を造ってもよいのではないか。例えば、「図書普及」のホームページに記載するとか。
(答え)中古機の流通は検討課題としたい。

H 以前の読取り機はPOSレジと連動して処理できたが、新しいのは連動しない。改良して欲しい。
(答え)検討します。

I 高額図書カードの包装パッケージを見栄えのするものに変えて欲しい。
(答え)鋭意研究中です。

理事会審議事項
1、加入脱退変更事項
 脱退  廃業2件  自己都合2件

2、委員会報告
 @ 総務・財務・規約等
  日書連分担金の見直しを日書連に要請する。
 A 再販・公取協
  八尾市にあるサティ内のアウトサイダー書店(日販帳合)が1,000円以上買い上げ客に
  100円の金券を渡していた。再販違反であるので、取次に指導を要請した。
 B 雑誌発売日励行
  イ、JR学研都市線「放出」から「徳庵」の間で3件の内2件は新進・田中:トーハン、及び新進・前野:トーハンが卸元と判明。
  ロ、発売当日の午前3時半の販売を現認したが、首都圏と違って「午前5時発縛りがないので違反申告できない。前日納入を確認するか、新たに規制を設け
るかしなければいけない。
  ハ、四條畷市で「ハリーポッター5巻」を前日発売していた。発売元不明。
 C 学校図書館問題
  「情報BOX」の摂津市教委への納入完了。
  今後も学校図書館電算化の情報収集を蜜にしていきたい。
 D 経営活性化
  雑誌6ヶ月定期読者獲得キャンペーンは前回より応募状況が低調である。理事各位は組合員に一声かけて参加者を募って欲しい。
 E 出店問題
  イ、堺市浅香山のダイヤモンドシティ内に「紀伊国屋書店」と「ヴィレッジバンガード」が出店する。紀伊国屋書店は堺東店からの移転増床オープン、どちらも組合加盟を要請中。
  ロ、平野区 ダイエー長吉店内「アシーネ」が30坪の増床。
  ハ、泉南市りんくうタウンに「旭屋書店」が460坪で出店。地元書店が対応に困窮。組合としては、地元書店の要望があれば説明会を開くようにしたい。
  ニ、住吉区駒川に「ブックランドとおの」が60坪で出店。他業種の撤退跡
  F 事業
   イ、総務委員会と合同で11月の「子どもの本フェスティバル」に協力する。
   ロ、小学館刊「世界の国々」を大阪組合の拡販商品とする。拡材等の詳細については至急小学館と協議する。
  G 広報
    イ、新聞編集ソフトを購入するかどうかを委員会で検討する。
    ロ、「大阪湾の生きもの」「「世界の国々」をホームページでPRする。
    ハ、お薦め本担当者。村上、春江、辻、塔本、堀の各理事。
    ニ、読書推進運動の経過をホームページに記載する。
  H 出版販売倫理
    大阪府から青少年健全育成条例に基づく「有害図書」の一覧表を添えて、区分陳列徹底の要請があった。
  I 読書推進
    イ、「読書ノート」の読了者に配る「書店くじ」について日書連に協力を依頼した。
      日書連からの回答は、「くじ」を正常正味より少し安く提供するということだった。
    ロ、「帯コンクール」参加申込み出版社は、現在11社である。あと2,3社参加を表明する可能性がある。