日書連6月理事会報告

1、指導教育
@不健全図書 個別指定強化で「小口」止めが全国へ
(これはコンビニの要請による)

A東京都の万引き防止協議会が今月開かれる。藤沢市(神奈川)で条例をつくりたいといってきている。東京都では、条例により青少年から古書の買取を禁じました。

B出店 丸善の出店(1750坪)に際して、会長が小書店向けに「ニッチ」が必要だと先月発言した。それに関して、山口の富永書店(県理事長)が、講談社の「百寺巡礼」の販売で日本一になったことを受けて「何も何百億も投下して大店舗を構えずとも、小さい店でも出来る事はある」と発言した。私も梅田激戦地域での報告を求められたが、これは石尾さんがよかったのではないかと思いました。千代田・中央支部は出店交渉に際して、丸善に6項目の要求を出した。

2、スタートアップ

@雑誌定期購読 東京都では今回(5/28締切り)から全支部で実施。

A貸与権成立。05.1.1スタート。新刊は30日間はレンタル禁止など。版権(出版社の)なども今後出てくる。

BICタグ(商品の製造から販売履歴一覧)装着により古書店では、販売履歴のない商品を買わない(盗品売買防止)ことが可能になる。現在では1枚100円する。これが3〜5円になることが大切。

C上記に関連して、昼食後昭和図書の大竹社長より報告があった。
現在、出版倉庫流通協議会では、21社で預り出版社は600社。業界全体で60万アイテムのうち35万アイテムになり約55%の管理となっている。これを1000出版社まで広げれば90%以上になりほぼ管理できることになる。

3、情報化
@TRCはネチネチ着々と全国に影響を広めている。福岡では100校に司書ツールを配布した。

Aアドオンコード対策では、18万円が13万円に下がったとかもっと下がったなどの報告が東京組合からあった。千葉からは替えるのは遅い方がよいとも。当面は手打ちでいけるのだからと。

4、組織強化
7月に全国の書店データーベースが完成する。県別に分けて配布する。

5、広報
1500号記念論文募集(テーマ「書店業務、私の提案」 1600字以内)
締切り7月31日到着分。入選作10名に賞金各2万円。

6、流通改善
雑誌発売日 全国一律になるタイムスケジュールを要請する。GWの合併号をなくす。「週間朝日」「サンデー毎日」の発売日を同時発売にするよう趣旨徹底を行なってもらうようになど。以上を雑誌発売日励行本部委員会・森武文委員長に要請文を出す。東京では前記2誌が赤羽の売店で月曜日午前に販売されていたと領収書つきで報告があった。
また、横須賀市では年間60万円をコンビニ(ファミーリーマート)に渡して、図書館の貸出し受け取り業務を代行させる契約を出した。調べてみると同実施区域は書店が無い。利用者無料。
6月1日から平均10〜20冊で動いている。岐阜県ではユニサークルKと宅急便を使って、1回315円の受益者負担で始めたが、月20〜30冊で恐らく立ち消えになると思っていると報告があった。

7、再販

6、7月に何らかの進展をみたいと報告があった。

8、消費税
秋に軽減税率を求めて、国会議員を含めて勉強会を持ちたい。

9、共済
収入が支払いを超えている。何らかの方法を考えたい。しかし、6億円の財産は10数年前から変わっていないと会長が発言した。

10、増売
「書店くじ」の賞品に海外旅行(フランス)を復活させたい。

11、読書推進
7月から絵本ワールドが始まる。神奈川は有害図書から優良図書推薦へとなっている。「おいしい読書していますか」のチラシ配布。大阪組合も今の実践を報告した。